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もうかなり前のお話……。
当時OLをしていた私は会社の飲み会に誘われススキノへと向かった。
その日、1次会が終り、帰ろうとしたのだがどうしても社長がつきあえと言うのでしかたなくついていくと、2次会は男性社員ばかりで気づけば女性は私一人だった。
「社長! 女性は私一人なのでシンデレラタイムは終わりました。ここで失礼いたします!」
「そか、ではカボチャの馬車を呼んであげよう!」
社長は大笑いしながら返してきた。そして、タクシーを止めた。
まだ終電にはギリギリ間に合うにもかかわらず、タクシーを止められたのでしぶしぶ乗りこむ。
社長はかなり酔っ払っていたのか、調子よく言った。
「では、シンデレラ気をつけてお帰り下さい」
そして、そっとタクシー代を私に手渡した。
—― ラッキー!
「では、失礼します!」
タクシーは混雑している人を避け動き出した。
行先を告げ、自宅へと向かう。途中急に睡魔が襲った。
―― ね・む・い
「ここはどこ?」
ほんの数分眠っていたことに気づく。窓からどこなのかを確認するがどこかわからない。
「あの、運転手さん、ここはどの辺りですか?」
運転手は聞こえなかったのか無言だ。
どう見ても見覚えがない。家の方向とは違う気がした。車は山のほうへと向かってるようだ!
「あの、すみません……。方向が違うようですけど、ここどこですか?」
「うるせー! だまってろ!」
運転手は急に豹変し怒鳴った!
—— え? マジ、こわっ! なんかヤバい……。どうしよう~。
私は信号で車が止まった時を見計らい、車から飛び降りた!
急いで近くにあったコンビニへと駆け込む。
タクシーはそれを見てUターンはしたものの、そのまま行ってしまう。
「どうかなさいました?」コンビニ店員が私に話しかける。
私は動揺していたのか、恐怖のあまり何も言えずにいた。
しかもあろうことか、何も言わず、警察にも通報せず、その場を離れたのだ。
あまりの出来事に、私は冷静さを失っていた。
ただ、頭に浮かんだことは、こんなことだった。
—— 社長があのタクシーさえ止めなければ!(完全に逆恨みだ!)
気がつくと私は社長の携帯に連絡を入れ、今あった出来事を怒りながら社長に話していた。
社長はらちが明かないと思ったのか、こう言った。
「とにかく、電話そのままでタクシーでここまで来なさい」
私は怒り心頭で社長に向かって怒鳴りつけながらタクシーに乗りこみ、再びススキノへと戻る。

「なんで、女一人で帰すんですか! 送ってくれればこんなことにならなかったのに!」
すっかり酔いは醒めていたのだが、酔ってるふりをしながら社長を説教する。
「そうだね、悪かったね。帰りは社員に送らせるから……」
と、なだめる社長だった。

こんなことがあったおかげで、しばらくは誰か知っている人もいないと、恐怖でタクシーに乗ることができなかった。
いつ何が起きるかわからないので、みなさんも気をつけてほしい。

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