BLOG

一人暮らしのつづき

いったい何があるのか気になりながら数日が過ぎていった。

いつもどおり夜中の帰宅途中だったが、ふと嫌な感じがした。後ろから誰かがつけてきているようだ。
—— こわい……。とりあえずコンビニに入ろう。
数分後、周りを見渡すと誰もいなかったので、無事に帰宅した。

次の日、やはり誰かにつけられているような気がした。
どうにかこの日も無事に帰ることができたのだが、あまりの恐怖に私は引っ越しを考える。
隣のクリーニング店のおばさんの言葉を思い出した。
「気をつけて……」とは、どういうことだろう。気になってクリーニング店へ聞きに行くことにした。
「すみません!」
「はい。あら、あなた!」
「お世話になりました。引っ越しをすることにしましたのでごあいさつに来ました」
なぜ決めていないのにこんなことを言ってしまったかはわからないが、口を突いて出てしまった。
すると、おばさんが機関銃のように話し出した。
「やっぱりね。怖いわよね。あんな事件があれば怖くて当然よね。彼女一人でいたときにあの部屋で襲われたでしょ。レイプってなかなか訴えれないみたいだし、かわいそうよね。あんなオートロックやライト急に付けても変わらないわよね。第一、まだ犯人捕まってないのは怖いわよね。こんなところにあなた一人で住むのは危ないわよ。そういえば、数日前からこの辺で不審者がいるみたいで警察来てたわよね。あなた、大丈夫だった? 怖いから引っ越しは正解だと思うわ」
あまりの衝撃に言葉を失う。いわくつき物件だったから安かったのだと、今更ながら気づいた。
こんな事件があるなら引っ越さなかった。まだ幽霊が出るほうがよかったよ。生きてる人間のほうがずっと怖い!

あまりにショックで、私はこの日から友達の家を転々として部屋を早急に探して引っ越した。
何も起こらなくてよかったけれど、今、考えても恐ろしい話である。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。