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中学生のころのお話。
仲良しの友だちがいて、私の家にはよく遊びに来ていたのだけれど、その友だちの家にはなぜか誘ってもらえなかった。
仲良しだし、どんな部屋か一度くらい見てみたいもの。なかなか行けないとなるとますます気になってしまう。
ついに私からお願いして、その友だちの家に遊びに行けることになった。

ワクワクした。
どんな家なのだろうと想像しながらその友だちと下校すると、玄関前で友だちが気になることを言った。
「なにがあっても、大声出さないでね」

――なにが起こるんだろ?
ワクワクがドキドキに変化した。
「こんにちは。お邪魔します」
――誰もいない……。

友だちの顔を見て話しかけようとしたら……、
――うわあああ~!
上からなにか柔らかく重たいものが次々と降ってくる!
なにがなんだかわからない! 私はパニックになった。
――ぎゃあああ~!
ドンドン降ってくる。

――なに、なに? これなに?
「あ~、あ~、あああ~、ネコが、あああ~!」
友だちが慌てて私の口をふさごうとしたが間に合わなかった。
大勢のネコが私の大声に驚き走り回った!
「なんでネコが降ってくるわけ?」

落ち着いてから友だちが説明するには、
「捨て猫、拾って育てたら14匹にもなった。来客があるといつも待ち構えて一斉に体当たりして歓迎するの」
とのこと。
――先に言ってよね~。心の準備ができないじゃない。

ネコ好きにはネコの雨……、いやネコの嵐は至福のひと時かもしれない……。
ネコに慣れていない私には、ただ降ってきたときの体重の衝撃とモフモフの毛の感触だけが残っている。

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