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数年前に、初めてスピリチュアル・イベントに行ってみたときの話。

会場にはタロットやら、オラクル・カードやら、アニマル・コミュニケーターやら、スピリチュアル・メッセージやらの占い師がたくさん出店していた。
――へえ~、いろんなスピリチュアルの人がいるんだな~。
初めてイベントに来た私は、物珍しさにときめいた。
「いかがですか~」
あちらこちらから声をかけられる。
聡和(そうわ)は慣れているらしく、落ち着いて店を選んでいた。
「まさか、見てもらう気じゃないよね?」
「せっかくだから、売り上げに貢献してあげようと思って」
「マジ? ってか自分でわかるじゃん」
聡和はおかまいなしに店を選んで着席した。
私はしかたなく隣の椅子に座った。
「なにが聞きたいですか?」
占い師がうれしそうに質問してくる。
「特に悩んでいないけど、同じ仕事をしているので、これからのことかな」
占い師は機関銃のように次々と大声でしゃべり出した!
「あなたは、自分の至らなさを悩んでいますが、気にする必要はありません。部屋を整理整頓できなかったり、もっと自分でできることがあるんじゃないかと悩んでいますが、これからもっと大きなことをするので悩まなくてもいいです……」
途中で突然ピタッ!と止まった。
聡和は苦笑している。占い師は黙りこんだまま動かない。
「?」
聡和は不思議そうにしている。
「こんな感じです。ほかに聞きたいことはありますか?」
なぜか急に占い師は、尻切れトンボで話を中断して、逆に質問してきた。
「いえ、いいです。ありがとうございました」
聡和はお金を払い、私たちは席を離れる。
「なんか、占い師が途中で止まったよね」
私は、にやけてしまった。聡和がなにかに気づいて、私に聞いてきた。
「あれ!? なんかしたの?」
「あまりにも占い師がうるさいので、こっそり占い師を祓ってみた」
「えっ!? マジで?」
「占い師もお祓いできるんだね。ハハ」
「あああ、そうか。霊感占い師に神様じゃなくて、天使とか精霊憑いてたからか~、って祓っちゃダメでしょ!」

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