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(「タイ旅行からの……」の続き)

さて、仕切り直しでサイパンへと向かう。
「おまえ、荷物、多過ぎじゃね?」
「そう? 普通だと思うけど……」
彼は何度も海外に行っているためか、どこへ行くにしても軽装備でほとんど荷物がない。
無事、サイパンに着いてホテルへチェックイン。係の人が部屋へと案内してくれる。
その途中で違和感を感じた。
―― 格安とはいえ、これってひどい……。
廊下の絨毯はめくれて、よれよれになっている。掃除もしていないようで、虫が湧いていた。
部屋に入ると、意外にもそれなりにちゃんとしていたのでひとまず安心した。
ところがよく見ると、部屋の絨毯もめくれて、はがれていた。
—— 最悪!
「貴重品はこちらの金庫をお使いください」
とは言われたものの、鍵が壊れていて意味がない。
仕方がないので出かけるときはフロントに預けることとなった。
「預けても大丈夫かな? 不安……」
「大事なものは持ってたほうがいいと思うよ」
海外旅行に慣れている彼の言うとおりだった。なぜなら、フロントでは貴重品紛失で数名の観光客がもめていたのだ。

私たちは貴重品を持ったまま海へと出かけた。
目の前がすでにビーチだったので、水着のままホテルを出たが、なぜかそこには入ることができなかった。違うホテルの名前が書いてあったので、そのホテルに向かうと、宿泊客専用のビーチだとわかった。
「目の前にあるにもかかわらず、違うホテルのビーチってどういうこと!」
頭に来てる私を無視して彼は何かをそのホテルで買ってきた。
「なにそれ?」
「貴重品を入れて海に入れるグッズだよ! ここのホテル来てラッキー!」
思わぬ物が買えて私たちは気分が上がり泊ってるホテル専用ビーチを目指す。水着のままかなり歩いて、やっと専用ビーチの到着した。
遠くて疲れたものの、海はキレイで今までの嫌なことはすっかり忘れるほどだった。
海に入ろうと素足で向かうと、彼が叫んだ。
「サンダル履いてたほうがいいよ!」
「なんで?」
「珊瑚で足切れるから!」
慌てて戻りサンダルを履き直す。
さて、いよいよ海に入るのだが、私はまったく泳げない。
「大丈夫、遠浅で足がつくから!」という彼を信じ、初めてのシュノーケリングに挑戦。
意外なほどに海は体が浮くので泳げた。というより泳いだ気になった(笑)
なんといっても足がつくので怖くない。
きれいな水とお魚を見ながらシュノーケリングを満喫した。

—— あれ?
急に何かが引っ掛かる。よく見ると網が張られていて、それ以上は進めなかった。不思議に思い、網沿いに泳ぐ。
—— え? えええ! なにこれ! なんでこんなところに?
網の向こうに墜落した飛行機が沈んでいた。私は興味津々で海に落ちた飛行機を覗く。
—— あっ……。
そこには亡くなった人の霊体がいた。手を合わせ海から出る。
「遅かったね。なんかあった?」
彼にそう聞かれて、飛行機のことを話した。彼は異常なほど怖がりなのでもちろん霊のことは言わない。

海から出て一旦ホテルに戻り、シャワーを使おうと水を出す。
「え? なんなの!」
水が石灰水だった。あまりの出来事に、水着のまま違うホテルのプライベートビーチのシャワーを拝借。
どうにか、キレイになり食事へと向かうことにした。
サイパンらしいものを食べたいと思ったのだが、どうしても彼が中華がいいと言うので、中華料理店を探す。サイパンの人が作った中華は最悪の味だった。お値段も高いし、美味しくない、最悪の気分でホテルへと戻る。
―― もう、最悪!
ここからさらなる悲劇は続く。

(つづく)

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