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離婚して間もない頃はお金がないので、とにかく働かなくてはならない。
私は手っ取り早くお金になる水商売の世界へ。
正直、あまり気が進まなかったが、年齢を重ね一度はやってみたかったという気持ちもあった。
しかし、現実は厳しかった。

初めて面接を受けたスナックのママは言った。
「経験はあるの? 若くないとうちは取らないのよね。年なんだから客持ってるんでしょうね!」
ダメ出しされ、断られた。
—— そうだよね。そりゃそうだ。若くないとね……。経験ないとね……。
あきらめて店を出たとき、すぐ近くのスナックの扉が半開きだったのでのぞいてみた。
「あ、あの……」
「あ、まだ店開けてませんよ!」チーママらしき人が応対した。
「そうですか。失礼しました」
「もしかして、面接?」
急な問いかけに驚くも「はい、面接です」と答えてしまう。
「じゃ、入って!」
そこからそのまま面接が始まり、人がいないのかすぐにその日から見習い採用となった。
あわただしく仕事の説明をされる。
おしぼりの出し方、ビールの注ぎ方、そしてタバコの火のつけ方……。
私はオープンまで時間がないので必死で仕事を覚えた。

(つづく)

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