
(「お帰りなさいませ、お嬢様!」のつづき)
まずはリビング! といっても半端ない広さ~。
――広~い。
そう思いながらとおりすぎた。
次は、バーカウンター、ビリヤード、ダーツなどもろもろがあるお部屋。
「ここはパパの趣味のお部屋なの~」
次、小さな扉をくぐって~、茶室!
時代劇のセットって感じのお部屋~。
「ここはママの趣味のお部屋なの~」
書斎はパパに怒られるからということでパス!
もちろん、ご両親のプライベートルームもパス!
次、お嬢様のお部屋と思いきや、お嬢様はだれも入れたくないと言うのでパス!
次、ミュージックルーム!
すっごい広いお部屋に白のグランドピアノがあった!
もちろん、防音!
その隣にはもうひとつ部屋があったんだけど……、そこは見せてもらえず~。
なぜならハープ、その他の楽器が保存されていて、管理がたいへんだとか……。
お嬢様、ハープを習いに週1で東京に通っているらしい。
――はぁ~。私たちとは住む世界がちがう!
次、お庭を見せてくれるということになって~、
――あれ? でも……、ここはマンション! お庭があるの?
聞くところによると~マンションの1階部分すべてを買い取り、リフォームしてひとつの家にしたらしいの。
――これまたスケールがちがう!
で、お庭……。
――あれ? 外、出ないの?
部屋の壁がぁ~、あっ! 壁じゃない! 壁のような窓がぁ~、自動ブラインド、開いた~!
すごい面積のガラスがバァーンって出てきて!
――はい、お庭……。えっ? お庭の横に大きな家……。なんだ? えええっ?
セントバーナードの家でした!
――私の部屋よりでかい……。普通に家です。
いったい、この人なんなの~!
驚きの連発!
これから晩餐会だ。
いざ、ホールへ……。
(続く)
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