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2019年5月28日夕方、買い物へ出かけた時のことだ。
道路で白い何かが落ちているのを発見した。
―― なんだろ? 気になるけど、ま、いいかっ……。
と、一度は通り過ぎたのだが、どうしても気になり戻って拾う。
白い封筒の中身をチェックすると、なんと、東京の歌舞伎座の一等席チケットが2枚。
1枚18,000円もするチケットが2枚ってことは36,000円!
あまりの出来事に、ついついどうしていいのかわからず、とりあえず家に戻る。
落とし物を拾うなんて滅多にないから、少し冷静に考えた。
結局、警察へ届けることにしたのだが、夜になっていたので、明日の朝届けることにして寝た。

次の日、そのチケットを見てあることに気づく。
―― あ、購入したコンビニ名書いてるから、そこに聞けばいいんだ!
私はすぐにコンビニを調べ、連絡する。

「あの、歌舞伎のチケット拾ったのですが、そちらに問い合わせありませんでしたか?」
「あ、先ほどありましたが、チケットないので、なかったと伝えました」
「そうですか。問い合わせのかたの連絡先はわからないですよね?」
「電話番号、聞かなかったのでわかりません」
「そうですか……」
そう言って切ろうとしたら、コンビニ店員が引き留めた。
「あ、連絡取れるかもしれないので、そちらの電話番号教えてください」
私は連絡先を教えた。

すると、数分もしないで折り返し電話が鳴る。
「落とした人、見つかりましたので、今すぐ、こちらのコンビニに届けてください」
「え、今すぐですか? これから仕事なので今すぐは行けません」
「じゃ、明日の午前中に届けてください」
「明日ですか? 明日の午前中も無理です」
「じゃあ、私がこれからバイト終わるの(午後)2時なので、チケット受け取りにお伺いします」
「えっ? うちに来るんですか? 落とした人じゃなくて、あなたが?」
—— なんで、コンビニの人そこまでするの? なんか変だ……。
「あの、落とした人と直接、話したいので私の電話番号伝えてください」
「それは、落とした人の連絡先聞いてないので……」
―― ん? どういうこと? 落とし主とは話せないってこと?
「とにかく! これから取りに伺いますので住所教えてください」
「えっ? これから仕事なので家にはいません!」
「じゃ、いつなら来れるんですか!」
キレ気味の店員に違和感を感じながら、私はまた後で連絡すると伝え電話を切る。

5分後、再び連絡が来た。移動中で出られなかったので折り返すとこんなことを言われた。
「いつ来れるんですか? 電話番号は個人情報なので店長がダメと言いました」
―― 個人情報か……。て、あれ? 私が相手の聞いてるんじゃなく、私が教えてるのに?
「あの、仕事終わって夜なら持って行けますけど、昼間ならいちばん早くて明後日になります」
「じゃ、明後日の午前何時ですか!」
「え? 時間まで指定しないとだめですか? コンビニで預かるのに、時間まで指定ですか?」
私は移動途中で忙しいなか対応していたので、だんだんイライラしてきた。
「もう、そんなに急いでいるのなら、近くの警察に届けます。それなら、いつでも受け付けてもらえますよね」
「警察に届けるんですか?」
「はい」
「いや、せっかくのこれもご縁ですし……。こちらに届けてもらえないでしょうか?」
「明後日で良ければ、時間はお約束できませんがお届けできますが、時間まで指定されるのなら、今日、仕事終わったら警察に届けます」
「はぁ、あの、では、警察に届けるか、こちらに持ってきてもらえるか決まりましたらご連絡ください」

よくよく考えてみると、コンビニの店員の対応がおかしい。
落とした人の連絡先を聞かなかったと言いながら、落とし主がわかったとは、どういうことだろう?
落とし主が何度も問い合わせをするのはおかしな話だ。なら、コンビニで調べたのだろうか?
しかし、相手の連絡先を知らないといった。ということは、チケットを届けても落とし主には渡らない可能性がある。時間指定で「すぐ届けてほしい」「家まで取りに来る」は、その店員がネコババするつもりだったのかもしれない。警察のことを話した途端キレなくなったのもおかしな話だ。考えれば考えるほどおかしい。

私はこの日の仕事終わりに警察に届けることにした。

なにかよくわからない違和感が私の中でモヤモヤとしていたのだが、警察に届けた途端スッキリした。
―― なんだ、早く届ければよかった。いやな思いした! こんなことなら、最初から拾わなければよかった。

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