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怖い人にとっては怖いのかな。
ハッピーエンドだけど、苦手な人はスルーがいいかも?

数年前のお話。マンションに引っ越して数日後のこと。
エレベーターの横に階段があるんだけど、防火扉はいつも開いていて、明かりも点いているのね。
暗くないし、気持ち悪くもないんだけれど、なぜかいつも階段から視線を感じるの。
――なぜだろう? 階段に男性の霊がいる。いつもいるなあ。
不思議に思っていたのね。

ある日、聡和(そうわ)も同じことを言いだした。
「なんか、階段から視線感じるんだけど、男性の霊いるよね」
「やっぱり?」
「ずっといるよ」
「そうなんだよね。不思議なんだよね」

階段にずっといる男性の霊なんて、どうしてだろう。
同じマンションに住む年配の女性と、たまたまエレベーターでこんな会話になった。
「前の管理人さんはいい人だったのよね~」
「前はちがう人だったんですか?」
「今の管理人さんは去年から来ている人で、前の管理人さんは長かったのよ。
その管理人さんがいい人で、雪かき(雪はね)は丁寧にやってくれるし、お年寄りの部屋を回って、ゴミを代わりに出してきてくれる人だったの。掃除もマメで、いつも階段を使って10階まで上り下りしてたわ。
でも、去年、急にうちのマンションの階段で倒れて亡くなっちゃったのよ~」
「そうなんですか~。管理人さんって、背が高くて、細身のやさしそうな感じの人ですよね~」
「そうなの! あれ? あなた、会ったことあったっけ?」
――やべっ! 見えちゃってるんだよね……。
「いえ! 急ぎますんで……じゃ!」
私はあいさつもそこそこに、そそくさとエレベーターを降りた。

――いや~、霊が見えてたなんて、ご近所さんに気づかれなくてよかった(笑)

その男性の霊は、ちょうど1年が経つころ、急に姿を消した。
生前、行いがよかった彼は一周忌が過ぎてから、きっと天国に召されたのだろう……。

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