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中華街(1)」のつづき

「あの、お姉さん一緒に写真撮っていいですか?」
と、通りかかった人に声をかけられた。
「いいですけど……」
通りかかった人は私がここの店員だと思っているらしい。

その様子を見ていた別の通りすがりの人にまた写真をお願いされる。
気づけば数名に囲まれていた。私は急に恥ずかしくなった。
「私、この店員じゃなくお客なんです。ここのおじさん優しいから試着させてくれますよ」
と伝えると、次々と店内に入り、試着し始める。
店主は苦笑いだったので、申し訳なく思った私はお客が試着するドレスのコーディネートをした。
あっという間にチャイナドレス試着の人で店内は埋め尽くされた。
しかも、そのほとんどの人が写真を撮ったら商品を買っていく。
店主は思いがけない商売繁盛にうれしそうだった。
夕方になり、私たちも帰ろうと着替えていると、店主が言った。
「たくさん売っていただいたので、それ差し上げます」
「え、いいんですか?」
思いがけない言葉に私は感激していただくことにした。
今もそのチャイナドレスは家にあるのだが、本当に着る機会がない(笑)

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