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小学生になって間もない頃だった。

近所に養護施設があったのだが、ここにはたくさんの有名人が訪れていたらしい。
野球選手やお相撲さん、歌手、俳優などなど……。
そのときの記憶が私にはないのが残念だが、それ以上に不思議なことがあった。

その養護施設が移転してなくなり、空き地となって施設を壊した廃材がたくさんあるなかで、私は友だちと遊んでいた。
空き地に隠れる友だちを探すというかくれんぼのようなもので、私は木に登り友だちを探す。

気づくと夕方となり、母が私を迎えに来た。
「あんた、何やってるの!」
「だって、みんな遊んでるもん!」
「どこに!」母はけげんな顔で問いかける。
私は友だちを呼ぼうとして気づく。友だちの名前がわからない……。
そう、友だちは見えない友だちだったのだ。
(『笑える~こわい話 第1巻:3歳なのに霊能力者』に掲載)

今さらながら思ったことがある。
この頃、遊んだ友だちはたぶんあの養護施設の子どもたちだろう。
亡くなった子どもたちが、そこに留まり私と遊んでいたのだ。
当時はよくわからない不思議な現象だと思っていたが、今になって、さらに不思議な事に気づいた。
子どもたちは障がい者ではなく普通の姿だった。
声は聞こえなかったが、みんなニコニコと楽しそうに隠れ遊んでいた。
無邪気な子どもたちの笑顔は今も覚えている。

あの世では障がいはなく、みんな普通にいられるのだ!

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