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もうかなり前のお話になるが、八百屋へ買い物へ行った。
スムージーを販売しているとのこと。わたしは興味津々で注文した。
当時はまだスムージーがめずらしく、初体験に浮かれながら受け取る。
飲みながら、何げに周りを見渡すと、貼紙に気づいた。
―― バイト募集か……。
乗りでバイトのことを聞いてみると、すぐに採用となった。

数日たって、八百屋初出勤。
指示どおり朝9時までに到着したが、シャッターは閉まっていた。
しかたなく、店先にまだ貼られていた求人票を見て電話をしてみる。
もちろん、店内の電話が鳴るだけで、だれも出ない。
―― だよね。しかたない、だれか来るまで待つか。
あきらめて待とうとすると、折り返し電話がかかってきた。
「もしもし?」
「もしもし? あっ、本日9時から出勤の巻山です」
「あれ? お店は9時半からだよ!」
「えっ? 9時に来るようにと言われたので……。でしたら時間つぶしてます」
「あ、もう少ししたら行くから待ってて!」
店長は数分後に姿を現す。
とりあえず店内に入り、店長と共同経営者で責任者であるYさんを待つ。
このふたりは同級生らしいのだが、あまりにも仲がいいので普通の関係ではなさそうだ。

遅れること数分、Yさんが出勤してきた。
Yさんは悪びれる様子のない口調で言った。
「すみません。時間を間違えて伝えたんですね」
そそくさとエプロンを渡され、仕事の流れを説明される。
スムージー作りの手順、下準備、レジ打ち、値段の把握。
やることはたくさんあるにもかかわらず、今までのわたしの仕事経験の中ではかなり楽勝の作業だ。
地味な仕事なので、たぶん数日で飽きる気がする。

説明もそこそこに1杯だけ自分のを作らせてもらい、あとはひとりで作らされた。
さすがに違う種類のスムージーをふたついっぺんに頼まれたときは焦ったものの、意外とできる自分に驚く(笑)
―― 次回からはひとりなのだろうか??
いっぺんにやることがたくさんありすぎで不安になる。
―― なるようにしかならない。
開き直り、腹決めていい加減にやってみることにした。

とりあえず50時間ほどのシフトで対応する。短い時間だけに意外と疲れそうだ。
仕事をすぐに覚えたからか経営者は社員で勤めてほしいと言いだす。
私は、とりあえず今月の研修期間を経てからお返事をすると答えたのだが、初日なのに雇用保険のことまで言われた。
―― どんだけ期待されているのだろ~。正直ノウハウを学んだら、もう興味はない。

(つづく)

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