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その日は私の誕生日で、友だちがお祝いにとホストクラブへ招待してくれた。
自分では決して行くことがないと思っていたので、どんなことが起きるのか興味津々。

ススキノで友だちと待ち合わせて店へと向かう。
友だちは常連なのか、とても慣れている様子だった。
もしかすると誕生日は口実で、自分が来たかっただけなのかもしれない。
テレビドラマでよく見かける入口に緊張する。
「いらっしゃいませ~」
かん高い声で迎い入れるホストたち。イケメンばかりかと思っていたのだが、意外にそうでもない(笑)
席に案内されオーダーを取る。友だちは慣れているので、私はすべて任せた。
—— さて、どんな話をしてくれるのかな?
興味津々にホストの話に耳を傾ける。しかし、なぜか何も話さない。
隣に着いたホストはモジモジと困った様子。
「なんか飲む?」と、しかたなく聞いてみた。
「はい」と蚊の鳴くような声で反応。
とりあえず飲んで次の話を待つがなかなか話さない。
—— なに? なんなの?
盛り上がる友だちの席に行って聞いてみた。
友だちは言った。「あ、あの子、今日初めてだからよ・ろ・し・く!」
—— えー! って、おい! 私も客だよっ!
しぶしぶ席に戻りホストに訊ねる。
「あなた、いくつ?」
「は、はたちです」
「そう~」
まったく会話が続かない。
無言で数分。耐えきれなくなった私は自分からおもしろい話をしてやった。
「ははは、おもしろいですね~」と大爆笑のホスト。
—— なんで私が盛り上げるんだ? 腑に落ちない。
友だちのほうを見るとかなりホストと盛り上がっている様子。
—— 私の誕生日だったんじゃないの?
悶々としながら、帰る時間になった。
「またいらしてくださいね、指名もよろしく!」とホストから帰り際に言われる。
—— なんで私がホストを楽しませなきゃならないんじゃ!
「楽しかったねぇ~」上機嫌の友だち。
—— 私は疲れたよ。もう二度とホストクラブはごめんだわ~。
そう心の中でつぶやいた。

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