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夜中なのに無性に何か食べたくなって、わざわざ近所のスーパーまで買い物に出掛けた。

到着するなり手にしたものはお菓子ばかり。
たくさん買いこみ、帰り際に思った。
—— わたし、取り憑かれてる?
首を傾げながら、家路を急ぐ。

「おねえさん!」
後ろから声をかけられた。
こんな深夜に知り合いと遭遇するわけもなく、自分に話しかけられているとは思えなかったので、無視し続けた。
「おねえさん!」
大声であることに気になり、恐るおそる振り向くと、若い男性がやはりわたしを呼んでいた。
「おねえさん、これ落としましたよ!」
少し無視して進んでしまったために距離があったのと、街灯に照らされはいるものの薄暗がりで、何を落としたのかが見えない。
わたしはその男性に駆け寄り、落とし物を受け取った。
「すみません。ありがとうございます」
わたしはお礼を言いながら、そそくさと家の方向へと再び歩き出す。
歩きながら、渡された物は何か確認してみると……、なんと千円札だった。
—— ん? 千円? わたし落としたの?
なんだかよく分からないので、その男性にもう一度尋ねてみようと思い、振り返るとその男性はいなかった。

—— えーーっ! マジ? だって、ほんの数秒だよ、なんでいないの?

その道は曲がる所もなければ、深夜で閉店しているために入る店もない。
遮る物もないのだ。
不思議に思いながら自宅に着いたのだが、もらった千円札だけは消えなかった(笑)

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