BLOG

姉もわたしも結婚して、実家を出た頃のお話。

よく週末にみんなで実家に集まっていた。
飲んだり食べたりと盛り上がる。

あるとき、姉が妙なことを言った。
「今朝ね、実家に泥棒が入る夢を見たわ」
とんでもない話に、みんな無言になった。
姉がこんなことを言いだすのは初めてだったので、みんなは気に止めながら、その日はお開きとなった。

「じゃあね~、またね」と姉たちが帰った。
「じゃ、わたしたちも」と、わたしも旦那と子供の三人で一緒に車に乗り込む。
「じゃあね~」と、両親に軽いあいさつをして車を走らせると、すぐの所に見慣れない白い乗用車が止まっていた。

もはや夜中。
その車の中が、わたしたちの車のライトに照らされた。
こんな夜中に女2人がいたのだが、すぐに隠れるように背を向けた。

—— あっ! あれ? どこかで見たような気がする。すれ違いざまだったからハッキリは見えなかったけど、気のせいかな?

そのまま車を走らせ、家にそろそろ着きそうだというときに、忘れ物をしたことに気づいた。
急いで、実家へ戻る。

実家に着きチャイムを鳴らすと、なぜか鍵が開いていた。
中に入ると、居間のソファーに母がぼう然と座っていた。
「何やってるの?」
「今ね……、泥棒が入ったの」
「えっ?」

ちょっと、何言ってるかわからない。

(つづく)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。