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霊感は残酷のつづき

わたしの家の引越しのときだった。
母がわたしに言った。
「大事な物がなくなってるのよねぇ~」
「どっかに、あるんじゃない?」
「○○(伯母の名)が持っていったのかもしれない」
「証拠もないのにそんなこと言うもんじゃないよ!」
とわたしは言ったものの、伯母の心の声が聞こえた。
〈こんなに沢山の人がいるし、分からないからいいや。どさくさにまぎれて持っていこう〉

聞こえたものの何も言えなかった。

持って行ったものは、食器、華道の道具、着物など……。
現場を見たわけではないので何も言えなかったのだが、心の声が丸聞こえだ!
どうすることもできず、わたしは人間不信になった。

しかし数日後、伯母の旦那(母の兄)が菓子折りを持って現れた。
それとなく謝っていたのだが、母には何のことだか分からないようだった。

そして、衝撃的な出来事が起きた。
父の葬式でのことだった。
8歳で別れたわたしの息子が父の葬儀に出るために 東京からわざわざ駆けつけた。
わたしはとてもうれしかったのだが、いろいろと忙しくて 息子にかまってやれなかった。

するとお通夜の晩、伯母が何やら息子に話している。気にはなったけど忙しくて行けない。

伯母に何か言われてるのは分かるのだが、いろんな人にわたしは話しかけられて、聞き耳を立てても集中できない。
ただ感覚的に良くないことを言われていると思った。

それからすぐに、息子はわたしの所へ来て言った。
「俺、友達の家に泊るわ……」

—— えっ? 泊って行かないの?

とても遅い時間だから、帰ることにとにかく驚いた。
しかし、今考えると友達なんて起きているわけもなくよほど嫌な思いをしたのだと思った。

それでも次の日、息子が葬式に来てくれて、火葬場へも同伴した。
少し時間があったので息子とやっと話ができた。

しかし、その会話は冷たく感じた。
「俺、ここに来ないほうがよかったね。アウェイだよ」
わたしは悲しくなった。切なくなった。

伯母が余計なことを言わなければ!!
息子に「何を言われたの」と聞いても教えてくれなかった。

結局、何を言われたのかは分からないまま。
葬儀が終わり息子が帰る時とても悲しそうな顔をしていた。

それから息子とは連絡が取れず、わたしからの一方通行のメールだけのつながり。返事は返ってこない。
さすがに、わたしもキレた。親戚だからとは思うけれどかかわりたくないという思いでいっぱいになった。

これら、すべてが葬儀に出たくない、という原因だと納得した。

死んだ人には心が丸見えだから、わたしが怒っていることも恨んでることも伝わるはず。わざわざ葬儀に行って伯母にそれを見せる必要はない。

葬儀に出たくないという思いが引き離しによって理由ができてよかったと思う。

霊感は、ときにすごく残酷です。
知らないほうがいいことも分かってしまうことがあるんです。

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