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昔、弟がお祭りでヒヨコを買ってきた。
青いカラーヒヨコでかわいいって言うより、ちょいキモい。
そんなグロい、ヒヨコを弟は抱えながら駄々をこねた。
「どうしても、飼う!」
と、親を困らせていた。
「なんでそんなに言うことを聞けないの!」
と母はキレた。
—— おっ、弟泣くか?
興味津々で弟を見ていた。弟は訴えた。
「だって、だって! 大きくなったら幸せの青い鳥になるんだよ!」
笑いたいのを必死でこらえたわたし。
母はぼう然として、何も言い返せなかった。
気まずい空気が流れる。
無言の間に母はいろいろなことを考えていたようだ。
見ていたわたしも考えていた。
―― 本当に青い鳥だと思ってるんだろうか?
―― そこまでして飼いたいのか?
—— そんなに、うちは不幸だったんだろうか?

そこでケンカは終わり、結局、家の外で飼う条件で買うことになったんだけれど、カラーヒヨコの命は短くすぐに死んでしまった。
弟が死んだヒヨコを土に埋めながらつぶやいた。
「あれ? 青い鳥が黄色になってる……」
その光景を見ながら、何も言えない姉なのだった。

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