
中学生のころ、私は新体操部に入っていたので、体重制限があり、食べ物にはとても気を使っていた。
そのため、お弁当は太らないようにとフルーツや野菜が主食で、ときには牛乳寒天で空腹を満たすほど。
いつものようにお弁当のフタを開けると、決まってメロンかイチゴが入っていた。
あまりにもこのふたつのフルーツが続いていたのでさすがに飽きてくる。
「いつも、同じフルーツだよね」と、クラスメートに言われた。
「そう、いつも同じだから飽きたよ、このイチゴとメロン!」
すると、友だちは驚いた顔をして言った。「それ、メロンじゃないよ。ウリだよ!」
「え、これ? メロンでしょ?」
「ウリだと思うけど……」
それっきりお互いに気まずくなり、話さずに食事を終えた。
家に帰り、母に聞く。
「ね、ねぇ! 私のメロン、ウリなの?」
母はあっさり言った。「そうだよ」
「え、ウリ? メロンじゃないの?」
「ウリだけど、メロンにしておいた」
とんでもない言葉に、今まで信じていた私がバカにされたようなショックを受けた。私はまんまと母に騙されていたのだ。
それと同様に、天ぷらをかまぼこ(さつまあげ)と思いこまされていたこともあった。
母は悪気なく私を洗脳していたのだ(笑)
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