
2010年1月の日食の日のことだった。
朝、窓からまぶしい光が照らされ、わたしは目を覚ました。
—— まぶしい! なんだろ~?
光の中に女性のシルエットが見えた。
逆行だったために顔は見えなかったのだが、普通の人のような感じはしない。
—— だれだろう? 霊体?
起き上がろうとしたが起き上がれない!
―― あれ? なんで?
その様子を見ていたその女性は、わたしに手を差し出し起こしてくれた。
—— は~、体が軽くなった。
すると、その女性は手をつかんだまま、ベランダの方に向かおうとする。
「わあああ~」
わたしは慌てて手を振り払った! なぜなら、ここは11階。
ベランダから落ちたら死んでしまう。
必死で手を振り払うと、女性は忽然と消えた。
—— えええ~! なんだったんだ?
放心状態のまま意識が遠のいていった。
気づくとベッドで横になっていて、全身が重かった。
調子が悪く、めまい、頭痛、吐き気に襲われた。
それから数時間後、姉からメールが来た。
「今日は日食だけど何か変化はあった?」
—— はぁ? なんで?
意味が分からなかった。
どういうことか、姉に電話で聞いてみることにした。
「あのメールは何?」
「あれね、なんか日食って天照さまの神話に関係あるんでしょう? 何かあったかなって思って!」
「そうなの?」
日食と天照のことについて、当時はまったく知らなかったので、マンガ本「レッツ! 古事記」で調べてみると、そのとおりに書かれていた。
とはいえ、なぜこんなことがわたしの身に起こったのかは分からない。
あの世に連れて行こうと思ったのではないか?(こわっ)
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