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ポテチとコーラの黄金のセットで思い出したことがある。

学生の頃だった。
友達の家に遊びに行くことになったのだが、その友達に頼まれたことがあった。
「紗依、お願いがあるんだけど、うちに来るときにお土産にポテチとコーラ買ってきてくれない?」
こんなお願いをされたのだが、わたしは二つ返事でOKした。

初めて訪ねた友達の家。チャイムを鳴らすと品のいい母親が出てきた。
「あら、こんにちは~。2階にいるからどうぞ!」

2階にある部屋へ行くと友達が急いでわたしを部屋へと入れた。
「どうしたの?」
「しー! 今、母親来るから、そのあと話す」
トントン!
ドアのノックが鳴る。母親がおやつと飲み物を持ってきた。
「どうぞ、ごゆっくり~」
そう言うと母親は部屋を出ていった。

「紗依、頼んだもの持って来た?」
「あ、ポテチとコーラね」
わたしは買ってきたものを友達に渡すと目を輝かせて喜んだ。
「これ、食べたかったんだよね~」
「もしかして、初めて食べるの?」
「そう、食べたらだめって禁じられてるから……」

驚いた。お嬢様なのは知っていたのだが、まさか禁じられてるとは思わなかった。
「それ、全部食べていいから!」
友達は母が焼いたであろうマドレーヌのお菓子とジュースを薦めた。
わたしにとってはポテチとコーラよりとても魅力的だった。

友達は一人で一袋ペロリとたいらげコーラのげっぷを下品にしながらうれしそう笑っていた。
とても母親には見せられない(苦笑)

帰り際、母親に「また遊びにいらしてね」と丁寧にあいさつされた。

なんとなく心苦しい気持ちになった。
ポテチとコーラがこんな思い出になるなんて思いもよらなかった。
あまりの出来事に私は次の日学校で違う友達にこの話をすることにした。

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