BLOG

昔、昔、それはかなり昔の話。あるテレビ番組に出演していた霊能力者を、私は興味津々で見ていた。
「すごいな。この人、なんでもわかるんだ! 霊感あるといいな~」私がつぶやくと、隣にいた母が言った。
「ほんと霊感あって、なんでもわかるからいいわよね」
「てか、お母さんも占いできるじゃん!」
「そうだけど、霊感はないもの」
当時、自宅で趣味のように占いをしていた母とこんな会話をしながら、ため息をついていた。
すると、ひょんなことから、その出演していた占い師が母の占いの師匠と知り合いで、直接会うこととなった。
—— そういや、母の師匠もかなりの有名人だったわ。忘れてた(笑)

数日後、母と二人で占い師の自宅へ伺う。
テレビに出ていた先生が愛想よく迎え入れてくれた。
母は先生に何かを相談していたのだが、私はほかに気を取られ家の中を見渡していた。
部屋の奥に祭壇を発見。そこで何かを祀っているのだろうと思い、遠くからのぞき込む。
母の相談を受けていた先生が急に変なことを言い出した。
「私の霊感は父譲りです。父が住職で、修行で霊能力者となりました。なので私はそれを継ぎ、この仕事を行っています」
—— 聞いてもいないのに説明するんだ。
ちょっと違和感を感じていると、祭壇から何かが出てくるのを見た。
—— なに? ヘビ?
不思議に思いつつも、すぐに先生が使っている霊能力はヘビだということがわかった。
母は真剣に相談している。私は気味が悪いので帰りたくなった。

なかなか終わらない鑑定。私は側にいたくなくてお手洗いを借りることにして席を立つ。
用を足し、戻ろうとすると廊下に男性が立っていた。もちろん霊体だ!
〈余計なことは言うな〉威圧感いっぱいの男性が私に言う。
気味が悪いが怖くはなかった。
部屋へ戻ると、先生の後ろにたくさんのヘビが群がっていた。
—— あ、この先生、このままだと大変なことになる。
なぜかはわからないが、そう感じた。
私は母をせかして鑑定の料金を支払い家を出た。

「まだ聞きたかったのに!」と母がぼやく。
あまりにもしつこいので私は見たものを母に告げた。母はけげんな顔で答えた。
「あんた、また気持ち悪いこと言って! 見えたって、あんた霊能力者みたいなこと言ってるけど本当なの?」
「本当だって!」そう言うも、母は信じてくれなかった。

家に到着し、母は小ばかにした口ぶりで姉に私のことを話す。
姉は信じてはくれないどころか、とんでもないことを言い出す。
「ほんとかどうか、私も確かめに行きたい!」
ただ母のお金で占いをしてもらいたいだけなのは見え見えだった。
しかし、母も母で「確かめてきなさい」と姉にお金を渡した。
あきれた。何を考えているのだろう?

(つづく)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

コメント

  • コメント (2)

  • トラックバックは利用できません。

    • むが
    • 2019年 11月 13日

    興味深い記事ありがとうございました。
    動物霊はヘビに限らずいろんな霊がいるとおもうのですが、どのぐらいの種類がいるのですが?
    また占い師にヘビがつくと、この内容の占いが得意など、動物霊ごとに特徴があるのでしょうか?

    • 聡和の講座で教えていますので、興味がありましたら問い合わせてみてください。