
10年ほど前の冬の話。私は当時、交際していた彼氏と飲みに出かけた。
もう午前0時を過ぎて、ほろ酔い気分で浮かれながら家に向かって雪道を歩いていた。
途中に街路樹が並ぶ道路があった。
そこをとおろうとしたら、嫌な予感がした!
なぜか嫌だと感じた!
でもそこをとおらないと帰れない。
1本ずつ、街路樹の横をとおりすぎていく。
雪道なので滑らないように気をつけて進んでいく。
――うわあああ~。
「ちょっと待って!」
「えっ? どした?」
「あそこの……、木の下に男の人が立ってる……」
「えっ? 誰もいないよ~」
――やっぱ、見えないんだ~。
幽霊だと確信した私は、なるべく目を向けないようにしてそこをとおりすぎた……。
――よかった~。なんでこんなとこにいるんだろう?
ふと疑問に思った。
――あっ! ここって以前、墓地だったんだ!
そう気づいた途端、背筋がゾゾゾーッとしながら、横断歩道の信号待ちで立ち止まっていた。
突然、後ろから突き飛ばされた!
「どうした! なにもないのになんで?」
「今……、後ろに……、木の下にいた男が来て……、押された!」
うわあああ~って急いで帰った。
幽霊って冬でも出るんですねぇ~。そこ?(笑)
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