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地下鉄に乗るため券売機で切符を購入していると、足元に違和感を感じた。
―― なに?
足をずらし、よく見てみると1万円札が!
一瞬で頭を駆け巡る猫ばばの気持ちをぐっとこらえ、周りを見渡す。
横には1人のおばちゃんが切符を購入していた。
わたしが見たからなのか、おばちゃんはすぐに私に気づいて声をかけてきた。
「どうかしました?」
動揺したわたしは、ついこんなことを言ってしまった。
「あ、あの、こ、これ、1万円落としました?」
「あっ……。わ、わたしのかな? あ、わたしのですね。どうも!」
と、わたしの手から1万円札を奪い取り、地下鉄へと猛ダッシュで走り去ってしまう。
―― あの人のじゃない。絶対違う……。
後悔先に立たず。私は奪い取られた1万円札を追うこともできず、その場に立ちすくんだ。

こうして、正直者はバカを見たのであった。

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コメント

  • コメント (1)

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    • aki-44
    • 2020年 4月 27日

    さすが、紗依先生
    黙ってネコババするような人じゃないと思ってました。
    有り難うございます。
    やっぱり正直は、大事ですね。