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牡蠣旅行(1)」のつづき

トイレから戻る途中、誰もいないはずの居間から何かが聞こえた。
恐るおそる2人でのぞく。
だれもいない。顔を見合わせ、ホッとする。
再び戻ろうと歩き出すと違う部屋から女性が出てきてすれ違った。
あまりの怖さに2人急ぎ足で部屋へと駆け込む。
「見た?」
「うん、見た見た!」
落ち着くため、わたしたちはさらに飲んだ。結局朝まで飲み明かしたのだった。

「なにしてるの?」
バカップルが目を覚ました。私たちは夜中の出来事を話す。
「ここは男性1人しか今日泊まってないよ」
「でも確かに夜中に女性とすれ違ったよ」
「もしかしたら、あれじゃないの?」と、意味深に言う彼女。
「あれってなに?」
「ちょっときて!」
と、彼女が私を連れていった場所は仏間だった。
そこには遺影が飾られ、昨夜すれ違った女性だったのだ。
そうか、だからか、私は妙に納得したのだが、運転手は青ざめ震えていた。
それから、もちろん運転もできず友達の彼氏が運転して牡蠣祭りへと向かう。
みんなで牡蠣を美味しく食べていたのだが、運転手は「帰ろう、帰ろう~」と何度も言っておびえる。
結局、牡蠣を数個食べ早々に帰ることになった。
—— いったい何しに行ったのだろう?
牡蠣は数個食べたものの楽しくない旅行だった。

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