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突然、お線香の香りがした。
—— 誰か亡くなったのかな?
そう思ったときに、遠くから木魚が聞こえた。
ポク、ポク、ポク……。
いつもならリンの音が聞こえるはずなのに、この日は木魚の音が聞こえていた。
—— なんで木魚なんだろ?

「おじさん、亡くなったって!」姉から知らせが入る。
「おじさんってどこの?」
「お父さんの妹の旦那!」
—— この叔父が亡くなったお知らせだったんだ。でもなんで木魚?
不思議に思いながら、葬儀会場へと向かう。

葬儀会場で喪主の叔母がいたので挨拶をしようとしたところ、喪主ではないことに気づく。
—— なぜ喪主ではないのだろう?
謎があるもののここでは聞けない。

葬儀が始まる。
喪主らしき知らないおばさんが知らない子どもたちと前に並ぶ。
父の妹(叔母)とその子どもたちは一般の席に座っていた。
―― 何だこの葬儀、なんで妻なのに喪主じゃないの?
誰も何も説明してくれない。

その時! 亡くなった叔父が登場!
—— これって、どういうことなの? なんで喪主じゃないの?
私は亡くなった叔父に聞いてみた。
〈ああ、やべー、俺は知らねっ!〉
そう言って、そそくさと消えてしまった。
—— ちょ、ちょっと! ちゃんと説明しなさいよ!
消えた叔父に問いかけるも返答はない。
どこからか木魚の音が聞こえた。
—— このお葬式は木魚でやるお葬式なんだ。だから、お知らせが木魚だったんだね。そんなことより、なんで叔母さんが喪主じゃないの?
謎のまま葬儀が終わった。
死んだ人がいない葬儀、謎の喪主……。
叔父さん、ちゃんと説明してほしかった。

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