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2019年1月28日、夢を見た。

見覚えのある道を、どこへ向かうでもなく、ただ歩いていた。
雪が積もった道をだれもいない方向へとぼんやりと歩く。

なんとなく後ろが気になり、振り返ると元・夫と別れた息子がいた。
5歳の幼い息子ははしゃぎながら降ってきた雪と戯れ、私を追い越していく。

驚きのあまり声が出ない私は、はしゃぐ息子を眺めていた。

降ってきた雪を見上げていた息子が急に振り向き私を見る。
「おかあさん?」

私はうれしさのあまり声が出なかった。
駆け寄ってきた息子を受け入れ抱きしめようと手を広げていた。
息子が駆け寄ってくる。
―― 会いたかった……。
声にならない言葉で息子を抱きしめようとしたとき、息子がすり抜け元・夫のところへと行ってしまった。

なす術もなく息子を見送る私。涙が流れた。
抱きしめられなかったことが悲しいのではない。
私は息子には見えていないことが悲しかった。

そう、私は死んでいたのだ……。

ここで、夢から目覚める。涙が流れていた。
抜け殻となっていた体に戻ったもの、本当に私は生きているのかとしばらく呆然としていた。

平成31年2月28日、30年前の今日、私は息子を産んだ。平成が始まる年に彼を産み、数年間育て、そして泣く泣く病気を期に別れた。
本当は別れた時に死んでいたかもしれない。私は息子と別れ、自分が死んでしまったパラレルを見たのだ。
幸い、私は命拾いをしたのだが息子とは疎遠になっている。そういう運命だったといえばそれまでなのだが、そろそろもう過去にお別れするようにと、こんな夢を見たのかもしれない。
平成が終わるこのタイミングでのお知らせだったのだろう。

平成最後に息子へ「お誕生日おめでとう」を伝えたい。
そして、私の子どもとして生まれてきてくれてありがとう。

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