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2011年4月13日深夜1時を過ぎ、急に下腹部で意味不明なケイレンを感じた。

—— ん? なんだ? 痛みはないけど気持ちが悪い。お腹がヒクヒクする……。
例えるなら、妊婦のときに子供が暴れる感覚に似ている。こんな感覚は初めてだ! なんか変な感じがする。

数時間も続いたので浄化をしてから寝ることにした。

すると、夢を見た。

わたしの八重歯がグラグラしている。

—— や、やばい、どうしよう~。
触ってるとポロンと見事に抜けた!

—— おおお~!

と驚いていると目が覚めた。

―― 嫌な夢見たなぁ~、歯が抜ける夢って良くないのよね。
―― だれか死んじゃったりしちゃうのかな?
―― あれ? でも、わたし、八重歯ないのに、なんで抜けたんだろ?

そんなことを考えているとメールが届いた。姉からだった。

—— えっ? 伯母が今朝3時頃に亡くなった? マジ? 正夢になっちゃった。

しかも、伯母は数ヵ月前から大腸ガンで入院しており、お腹のヒクヒクッはこれだったのかと納得した。

伯母が亡くなる数週間前、姉から電話が来た。

「おばさん…危篤らしいよ。大腸ガンで入院してたらしい」
「えっ? そうなんだ……」
「お葬式行くよね?」
「いや、行かない」
「なんで? お世話になったジャン!」
「行くつもりないんだよねぇ~」

こんな気まずいやり取りを終え電話を切った。

—— なんでわたし行きたくないんだろ? 感覚的に思ったのでそう答えたけど……。

それから数日後、また姉から連絡が来た。
再度、葬式の件を聞かれたのだが行く気にはなれない。
ホントに感覚でのことなので説明のしようがなく電話を切った。

一般的には葬儀は出るのが普通だとわたしも思う。
姉が言うことも、もちろん分かる。
でも、どうしても行く気になれない。

そう、考えている矢先、伯母は亡くなった。

行く気がなかったからか、葬儀の日はわたしは親知らずの手術日で葬儀に出ることができない状態となった。
これは、まさに引き離しです。
出たくないと思っていたら、出なくて済むほうへ流れた。

でも、なぜ出たくないのか腑に落ちないので自問自答してみることにした。
すると昔のことがよぎった。

あれは私がまだ幼い頃のことだった。
伯母と母が座敷で着物を広げて話していた。
「これも、これも着なくなったらあげるねぇ~」
母が得意そうに伯母に告げた。母は仕事上、たくさんの着物を持っていた。
「娘がいるんだから、とっておいけばいんでしょ」
伯母が遠慮しながら答える。

そんな会話を聞きながら、わたしは信じられない言葉を聞いてしまった。

〈もちろん、もらうわよ、あなたが死んだら全部もらうわ〉

あまりにも驚き、わたしは伯母の顔をガン見した。

母はまったくその声には気づかず自慢話をする。
「これは高かった着物なの」
「そう……いい着物ねぇ~」〈じゃ、それは絶対もらわないとねぇ~フフフ……〉

—— 空耳じゃないんだ……。伯母の心の声が聞こえるんだ……。
親戚の中では母と伯母は仲がいいと思っていたのだけど伯母の本音が聞こえてショックだった。

しかし、その頃のわたしはそんなことはだれにも言えず自分の胸の中にしまった。

いつも聞こえるわけじゃないのだが時たまこんなことが起きていた。

しかし、この伯母の場合は数回あった。

親戚が集まって話していたときのこと、違う人が母の悪口を言い出した。
伯母が 「そんなこと言うもんじゃないわ~」と言いながら、本音では〈全く、○○(母の名)にはあきれるわ。嫌いなのよね!〉

あんなに仲がいいふりして心の中は違うことを考えていた。

(つづく)

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