
怖い話が苦手な方はスルーしてね。
10年以上前のお話。
いつもとはちがう道をなんとなく通ろうとしたとき、行きかけて足が止まったのね。
――あれ? なんだ? なんか、いやな感じがする。
なんとなく思っただけだったけれど、それからその道を避けるようになった。
しばらくして、たまたま、その道を通ることになった。
――なんか、いやな感じがする……。なんだろ?
ふと見た3階建てのアパートの1階の角の部屋がとても気になった。
――ん? なに? あっ!
いきなり、すごいにおいがした!
――焦げた変なにおい……。火事?
周りを見回しても、そんなところは見当たらない……。
――気のせいかな?
しかし……、においはその気になる部屋のほうからした。
――なんだろう?
気になったが、身の危険を感じ、その場を立ち去った。
数日後、たまたま友人と怖い話になり、この話をしたところ、
「えっ? マジ? あそこ⋯⋯爆弾で人が死んでるのよ~!」
「えええ! ほんとに?」
という衝撃の事実。恋のもつれで、フラれた元カレが元カノの部屋でひとりで自爆したらしい。
「いやな感じは、その念が残ってたんだ~。こわっ」
なにアンテナかわからないけど、なんとなく〈いやだなあ〉と思ったところは必ずなにかある。
このアンテナに名前をつけるなら、ドラえもんの声で「ナンテな、アンテナ」
どうだ!
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