
初めて青森へ行ったときのお話。
時間があまりなかったので観光はほぼできず、せめておいしいものでも食べたいと思ったのだが、情報がまったくなくどうしようかと考えた。
食べ物屋で飲食店を聞くのは失礼だし、とはいえ情報誌で調べるのはしっくりこない。
そこでわたしは洋服屋に飛び込んだ。
「何かお探しですか~」
「あ、まぁ~」
—— まさか、飲食店を探してますとは言えない。
「カットソーとかお探しですか?」
「え、ま、まぁ~」
——どうしよう。でも聞いてみようかな?
「あ、あの、観光で来たんですが……、おススメの飲食店とかありますか?」
「あ、そうだったんですね。どんなものがいいですか?」
「できれば、和食とか、こちらでしか食べられないものとか……」
「ちょっと待ってもらえますか?」
そう言うとお店のお姉さんは近くにいる店員に声をかけた。
何やら話をしている様子。
話し終えるとすぐに戻って来てくれた。
「おいしいかどうかはわかりませんが、おすすめはここと、こことここですね」
と親切に教えてくれた。
わたしは丁寧な対応に感謝してお店に向かった。
教えてもらったお店は小さな定食屋だったが、とてもおいしかった。
しかも、とてもリーズナブル!
飛び込みで聞くのも勇気がいるけど、親切にしてくれる人っているんですね。
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