
母の夢を見た。
感覚的には、もう朝だと気づいていたので、夢ではなくリアルで感じたことなのかもしれない。
布団に入っている私の隣に喪服姿の母が座っていた。
—— なに?
金縛りで体が動ない私はなすすべもなく、ただ浅く眠っていた。
喪服姿の母は話すことなく、ただ私を見ていた。
—— こわい! なんなの!
話しかけようとしたが声が出ない。
あまりの怖さから大声で叫ぼうとするが、それでも声は出なかった。
〈あんたはわかっていない〉
母が言ったのだが、母の口が動いていないのでインスピレーションで感じたのだろう。
私は心の中で叫んだ。
―― 何がわかっていないの?
すると、母は無言で私の首を絞めた!
—— ぎゃ~! 助けて!!
思いっきり叫んだら、金縛りが解けて現実に戻った。
恐怖のあまり、しばらくは何も考えられなかったのだが、冷静に何が言いたかったのかを考えてみた。
すると、この夢を見る数日前から体調不良に悩まされていたことを思い出した。
その症状はすべて生前の母が抱えていた病気と同じだった。
今考えると、このときの私は母に取り憑かれていたようだ。
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