
5年くらい前のお話。
昼間にだれもいない実家へ行った。
仏壇にお供え物をして、
「ナム、ナム……」
とすると、
〈うぃっすぅ~〉
と亡き父が現れた。
「最近、忙しい?」
私は見える霊感だが、聡和(そうわ)とはちがって聞こえないので、父は首を縦に振って答えた。
聡和は逆に見えず、聞こえる霊感である。
それから、父となにか話すわけでもなく、
〈じゃ!〉
と手を振って消えてしまった。
――なんだ? なんの用だったんだろ?
そこへ電話が鳴った。
プルルル、プルルル……。
つい受話器を取って出てしまった。
「はい、もしもし?」
「ピーーーーーーーーーーピロピロピロピロ……」
――はぁ? FAXかよ! って、ここFAXないし。
思わず切ってしまった。
「ピィ?」って、疑問形で答えればよかった? また来たら、答えちゃる!(笑)
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